~ ランドセル ~ ランドセルの歴史
ランドセルが作られた当初は、今のように牛革やコードバン材料のような素材ではありませんでした。
そのような高級素材は使うことができなかったからです。
当時は、牛皮はかなり貴重品だったので、ランドセルの素材としては使われませんでした。
牛皮は、学童用のランドセルに使うには、贅沢過ぎる素材で、主に靴の材料として使用されていました。
戦後は、物がない時代だったため、サメの皮を使用していました。
そして、現在のような箱型ランドセルの原型が作られたようです。
サメ皮は、耐久性があるので、ランドセルの材料として十分に役立ちました。
また、アザラシの皮も耐久性に優れていて、ランドセルの材料として使われたようです。
現在のような箱タイプのランドセルは、昭和30年代から普及し始めました。
その当時のランドセルは、荷物を入れることを目的として作られていました。それは現在のランドセルの原型といえるものです。
しかし、そのころのランドセルには仕切りはありませんでした。
ランドセルは、通学用のカバンとして進化を続けてきました。
内部の仕切りやポケットをつくって、教科書や筆記用具などを個別に入れて、整理できるようになりました。
一般にランドセルが広まるのは、昭和40年の後半からです。
戦後のベビーブームにより、ランドセルが普及したのです。
その後、新入学にランドセルを背負った子供さんの姿が、日本の風物詩となりました。
入学式と色鮮やかなランドセル、そして桜がよく合いますよね。
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最近は、昔と違いいろいろなデザインやタイプのランドセルが販売されています。
その中から選ぶのはとても大変な作業かもしれません。
ここでは、上手にランドセルを選ぶポイントを紹介いたします。
まずは「素材」です。
「革」か「合成皮革」か「クラリーノ」かを決めて下さい。
その際、どれを選ぶにしても重要になってくるのは「表面の加工」が強いかどうか?です。
加工がしっかりしていると傷やシワができにくいのです。
重さの目安は、革では1,000g~1,200gくらい。
クラリーノなら900g~1,100gがちょうどいいでしょう。
一般的に安価な物は、中の芯が抜いてある場合があるので、700g~800gと軽すぎる傾向があるようです。
そして強度が不十分である点も気がかりです。
また使いやすさの点では、中の仕切りが2つのものいいようです。
それなら、3つの方がもっと良いのでは、と思われるかもしれませんが、逆に分かれ過ぎていると、各ポケットが狭くなり、教科書を入れにくくなってしまいます。
人気にキャラクターものは、何年かすると飽きてしまう場合もあり、またキャラクター使用料だけでかなり値段が上がります。
避けた方が無難かもしれません。
どうしても・・・という場合は、ランドセルではなく筆箱や手提げカバンなどの子ものを薦めてみてはいかがでしょうか?
次に「背負いやすいか?」です。
背負いやすいかどうかは、背中の縫い目ではなく、紐の形で決めまります。
逆に縫い目があると、夏、薄着になったとき、違和感を覚えることがあるのでご注意ください。
ランドセルは季節商品で、毎年モデルチェンジをしますので決まった量しか生産しません。
遅くとも2月までには買いましょう。
モデルや色によっては、品切れしてしまうかもしれません。
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